夫婦を動かしたのは『恐怖』
健康診断で注意を受けても、不具合を感じなかった30代。日々のいたるところで衰えを感じ始めた40代。
夫は父を、私は母をがんで見送り数年が経つが、夫婦揃って亡くした親に年を重ねるごとに体型も顔も似てくるのを感じていた。
このまま老いて病気になるのかな?
そしたら治療費や生活費…。使えるお金の配分も変わるね
頑張って働いて、やっと落ち着いてこれから楽しもうって時に?
そんな毎日を思うと怖くなった。
なのにその未来を回避できる唯一の自分が、何もできないでいる現実。
しかも嫁においては止まらないリバウンド真っ只中。何故?今まで頑張れたはずのことが出来なくなったのか解らない。
試着室の鏡の中、スマホに残る画像に『痩せたらいいのに!』何度も何度も…。ただ無駄に願う。
このままでは健康的にも良くないと知りながら、日々の忙しさや同じように健康診断にひっかかる人を見て『皆もそう。まだ私も大丈夫』と棚に上げた。
結婚してから順調に育ち、気付けば中年太りの夫と、20kg級のリバウンドを何度もしてきた、拗らせダイエッターの私。
ここで何とかリセットして、後悔少なく人生を送りたい!
そうだね。健康でいたいね
人生100年時代。まだ折り返してもいないのに衰えは容赦なく進む。先細っていく気力と体力を考えた時、本気で取り組むなら今しかない。
ここを過ぎたら、老後に向け使えるお金も限られる。もういい歳なのだからと今ある健康を守り、残りの人生を後悔しないように生きる考え方にシフトするだろう。
そう思ったのが2年前の話。
当時はライザップのCMも全盛期。
しかしそこで駆け込むことは無かった夫婦。
理由は単純明快。お金が無かった!
でもそこで出来ることだけでも始めず全てを先送り。
そんな肥満を放置するだらしなさも、願うだけの厚かましさも持つ夫婦が変わろうと動き出す。
避けたい恐怖と希望を携えて!